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「　先輩の声　」　佐藤 正人さん（2004年入社）
私が率いる管事業グループでは主に上下水道の管工事を行っています。土木工事では作業員を外注する企業も少なくありませんが、当社は現場監督も作業者も自社メンバー。私自身は安全・品質・工程・予算管理などの施工管理業務に、同行する後輩や部下たち４～5名は各々現場作業に従事し、万全のチームワークで業務に当たっています。

そんな私の目下の目標は、現在作業者を務める後輩たちを一日も早く施工管理職に引き上げ、私のこのポジションを引き継ぐこと。というのも、私は当社の最古参。これ以上居座り続ければ、後輩たちの成長の芽を摘んでしまうことにもなりかねません。加えて、私には「どんな工事にも対応できるマルチスキルを手に入れる」という個人的な目標もあります。当社では管工事のほかに一般土木工事や防災事業も手掛けており、同じ土木領域ではあっても求められる知識や技術はまったく異なります。そして技術は、資格と経験あってこそ。そろそろ違う分野に挑戦する潮時なのです。

振り返れば20年前の入社当時、建築には多少の知見があるものの、土木領域では無知も同然でした。初めて資格を取得したのは確か入社3年目で、まずは土木施工管理技士2級を、その後実務条件を満たしたころに1級も取得。管工事施工管理技士１級をパスしたのは、30歳も優に超えてから。学生時代に土木を専門に学んできていればもう少し早く取れたのでしょうが、時間はかかっても挑戦してよかったと思っています。というのも、土木技術者にとって資格取得は仕事の要。受験勉強を通じて基礎知識が身に着き、作業内容の本質をより深く理解できるようになります。作業の根拠が分かっていれば、その作業が必要か否かも的確に判断でき、結果的に作業効率を向上させられることも。一方で、工事はある意味生もので、プラモデルのように図面通りには行くことばかりではないのもまた確か。どれだけ綿密に計画を立てて臨んでも、想定外の事態に見舞われることはしょっちゅうです。けれど、そんなときこそ施工管理の腕の見せどころ。現場で「この図面ではできない」と判明したとき、「どうすればできるか」を考え、それがうまくいったときの達成感は絶大。その喜びと楽しさを後輩たちにもしっかり味わってもらうためにも、今後いっそう後進育成に注力し、バトンを渡していきたいと思っています。
建設部門管事業グループ・次長　佐藤 正人